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ブッダ物語20 六師外道

ブッダは、師を求めました。これは、苦からの解放を求める修行者の通例の行動です。

当時のインドは、多くの弟子を持つ教団がすでにありました。

有名な指導者として、六師外道(ろくし・げどう)がいます。

外道(げどう)という呼び名は、現在では良い響ではないですが、本来はただ仏教徒以外の人を表す言葉であり、蔑称ではありません。

つまり、ブッダとは異なった考えをもつ六人の指導者の意味です。

教団としては、アージーヴァカ派(3人)、ローカーヤタ派、ジャイナ教、不可知論者の四派に分けることが出来きます。

アージーヴァカ派の「アージーヴァ」とは、「生活の仕方」を意味します。この派の代表は、ゴーシャーラーで、宿命論(しゅくめいろん)、決定論を説いたと言われています。つまり、人の運命は善悪という行為によって決まるのではなく、無限の過去からすでに決まっているとし、何度も生まれ変わり、最後の輪廻で生まれた生で、必然的に沙門となり、解脱するとします。この理論から、この派は、予言や占いの術を発展させるようになります。

同じ、アージーヴァカ派に属したプーラナは、善・悪の行為が、幸・不幸の結果を生じさせるという業報(ごうほう、因果業報)を強く否定しました。

また、カクダは、宇宙には確乎たる七つの要素(地・水・火・風・楽・苦・霊魂)があり、どのような行為もこの七要素に影響を与えることできないとしました。例えば、人の首を斬ったとしても、その刀は要素と要素のすきまを通過するだけである。したがって、殺人という行為などないとしました。

ローカーヤタ派のローカーヤタの原語は、「自然の研究」「自然学」という意味です。ローカーヤタ派は、地・水・火・風の四要素のみをみとめる唯物論者であり、快楽主義者でありました。

ジャイナ教の開祖はマハーヴィーラで、輪廻と、業報と、不滅な霊魂の存在を信じませんでした。この派は、苦行を強調するとともに、極端な不殺生(アヒンサー, ahiṇsā)を勧めたことでも有名です。ジャイナ教は、後代に裸行派(らぎょうは)と白衣派(びゃくえは)に分かれます。裸行派は、文字通りすっぱだかで修行します。白衣派は、白衣をまとい、口に大きなマスクをかけ、一本歯の高下駄をはいて歩きます。これは、小さな虫などを口に吸い込んだり、踏みつけたりしないためです。つまり、不殺生に対して徹底しています。ジャイナ教は、現在でもインドで有力な宗教の一つで、信者には富豪や財閥たくさんいます。これは、不殺生の教えを守って、職業を選ばなければならないからです。百姓だと耕作で虫を殺してしまいます。猟師や漁師は、動物や魚を殺さなければなりません。そうなると、不殺生を犯さない職業は、貿易商などの商人です。そのことから、皆が商売人となって、その結果、お金持ちになりました。

最後の不可知論者であるサンジャは、輪廻・業報・霊魂の存在に対して肯定も否定もしませんでした。少し難しいですが、形而上学的なもの、つまり、霊魂など私たちが認識出来ないものに対して、有る、無いなど有無の決定は出来ないとしました。そのような議論は心の平和を乱し、争いを導くだけだとし、そのかわりに友情の育成に努めました。この派は、懐疑主義者(すべてを疑う)と言われますが、ものに未来永劫な実体があるということを否定する点では、仏教の無我や空の思想に近い考え方を持っています。

 

 

 

 

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