Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

ブッダ物語51 一番大切なものは何か

Buddha Life

こんにちは、セイミンです。

喉が渇いた時、目の前に自動販売機があります。

そこに、160円のコーラが売っています。

高いな〜と思って、スーパーで買おうと思います。

10分ぐらいかけてスーパーに行き、5分ぐらいレジに並んで、

やっとこさ、コーラを買います。

さて、最初の目的は何だったのでしょう??

のどを潤したかったのか?

損をしたくなかったのか?

こんな場面、よくありますよね。

これって、「損をしたくない」という人間の欲望が原因です。

もちろん、それだけではないですが(今月の給料少なかったとか)。

今日は、そんなお話です。

争いのはじまり

ブッダの教えが現実の世間と対峙(たいじ)したもっとも劇的な例は、ブッダが戦争の勃発を防いだ物語である。

シャカ族とコーリヤ族とは、ローヒニー川で国境が重なっていた。

両国は互いの田畑に水を引くために協力して川にダムを作った。

しかし、一年中でもっとも暑い六月に水量が少なくなり、作物は枯れ始めた。

コーリヤ族は、自分たちだけが水を使えるように水路を変えようと言い始めた。

両国の田畑をすべてうるおす十分な水がなかったからである。

しかし、シャカ族がこれを許すはずはなかった。

緊張が高まり、互いに罵り合った。

二、三人が殴り合いをはじめると、ついに両国は武器を持ちだした。

原因が分からない争い

ここに至ってブッダは争いを知った。

この争いに巻き込まれるには、ブッダは微妙な立場にあった。

彼がシャカ族の王とコーリア族の王女の子供であったため、両者と親戚関係にあったからである。

しかし、ブッダは仲裁するのが勤めであると考えた。

争いの場に近づき、関係者に、いったいどうしたのかとたずねた。

この逸話は、戦争挑発行為がいかに本来の原因と無関係に勢いを得るかを、皮肉に物語っている。

いったい何について争っているのかを、ブッダに答えることができなる者は誰もいなかった。

ついにブッダが最下層の奴隷労働者のひとりにたずねたところ、

「原因は水です。」

という答えが返ってきた。

水と命とどっちが大事か

そこでブッダは王のところへ行き、たずねた。

「大王よ、水にはどれほどの値打ちがありますか。」

「ほとんどありません。」

「では、あなたの国民の生命には、どれほどの値打ちがありますか。」

「それは計り知れません」

「では、わずかの水のために、計り知れない価値のある生命を多数犠牲にするのは正しいことでしょうか。」

ブッダは引き続き両軍に次の様に説いた。

「偉大な王たちよ、どうしてこんなことをするのか。

もし私が今日ここにいなければ、諸君は川を血で真っ赤に染めたことであろう。

諸君は敵意と憎しみのうちに暮らしている。

私は憎しみを離れている。

諸君は煩悩の病に苦しみながら生きている。

私はそのような病から自由である。

諸君は肉体の快楽を追い求めて生きている。

私はそうではない。

もし幸せに暮らしたいと願うなら、憎みを抱く人々の中で憎しみをもたずに暮らしなさい。

病に苦しむ人々の中で、健康に暮らしなさい。

苦悩する人々の中で、悩まずに暮らしなさい。

まとめ

この話の初めの目的は、

両国は互いの田畑に水を引くためです。

どちらかが、水の所有権を持つということではありません。

ブッダは、次の段階として、水と命の重さを問います。

当然、命の方が重いですよね。

水を得るために、命を奪い合う。

おかしなことですよね。

はじめにお話ししたコーラの話も同じです。

命に関わる水分補給と、お金とどっちが大事か。

もう一つ言うと、スーパーに行って、時間も失っています

日頃から、何が一番大切かって考えるのは大事ですよね。

最後に、ブッダは言います。

「苦悩する人々の中で、悩まずに暮らしなさい。」

ハスは、泥水の中で、美しい花を咲かせます。

それが、出来たらね〜…