天台宗とは
天台宗は、平安時代の僧侶である最澄(766/767–822年)が開いた日本の宗派です。総本山は、滋賀県の大津市にある比叡山延暦寺です。もともと、宗派は、学派の意味も含んでおり、それぞれの考え方や信仰の対象が異なるものです。その意味では、天台宗はさまざまな思想を含んでいますので、どの考え方にも偏らない宗派といえます。
また、鎌倉時代になると、比叡山で修行した法然上人、親鸞聖人、栄西禅師、道元禅師、日蓮聖人などのは、天台宗の総合的な思想の中から、自身にあったものを選び出し、それぞれの宗派を築きました。
天台宗という宗派の名前は、最澄から始まった呼び名ではなく、中国の智顗(ちぎ)という僧侶が、天台山という山名を自身の宗派の名称にしたものです。したがって、智顗は、天台大師と呼ばれます。
もちろん、最澄もこの智顗(ちぎ)の思想にのっとって、日本に天台宗を広めました。その意味も含めてか、最澄は伝教大師(教えを弘め伝えた大先生)と呼ばれます。
このブログでは、さまざまな面から天台宗の魅力にせまり、勉強していきたいと思います。