なぜ英語に時制は大切か【保存版】
今回は、Amazonでも1,000レビューを越え、高評価の『A4一枚英語勉強法』を使って、時制について見ていきます。
「時制」と聞けば、難しく感じますが、
つまりは、いつの出来事かに注意することです。
もくじ
「時制」はメチャ重要!
時制は4つ
時制は、4つです。
- 普段のこと・習慣(現在形)
- 今している最中のこと(現在進行形)
- 過去(過去形)
- 未来(未来形)
この中で、日本人が苦手なのは、確実に普段のこと・習慣(現在形)の区別と、未来(未来形)の表現の仕方です。
普段のこと・習慣(現在形)、今(現在進行形)の違い
「今」と聞くと、「現在進行形!」と頭に浮かびます。
しかし、
I wear makeup.「今、化粧している」
と、進行形にしなくても、「今」していることは伝わります。
また、「普段のこと・習慣」も、現在形を使うと覚えて下さい。
全く同じ文で、
I wear makeup.「普段化粧している」
となります。
今何かをしている時も、とにかく現在形を使っておけばいいということです。
現在進行形は、極端に意識して使う必要がないです。
未来の3つの表現
未来の表現で、ややこしいのがこの3つ。
- will:今決めたこと・決まっていること
- 現代進行形:決まっている未来・既に立てている予定
- be going to:いつでも使える唯一の未来形
特に、willとbe going to の使い分けです。
結論は、
思考停止で、すべてbe going to を使いましょう。
で、OKです。
will かな be going toかなと、迷う必要無し!
be going to 一点買いで。
時制を考えて会話する
会話をする時、時制を選んだら、次は、肯定・否定・疑問かを選びましょう。
- 時制を選ぶ(4つから)
- 肯定・否定・疑問かを選ぶ
まず、時制は、
- 普段のこと・習慣(現在形)
- 今している最中のこと(現在進行形=今)
- 過去(過去形)
- 未来(未来形)
でしたね。
次に、「疑問形」にすると、
- 「普段なにしているの?」(普段)
- 「今何しているの?」(今)
- 「昨日何していたの?」(過去形)
- 「明日何しているの?」(未来形)
英語にすると、こうですね。
- What do you do?(普段)
- What are you doing?(今)
- What did you do yesterday?(過去形)
- What are you going to do tomorrow?(未来形)
ちなみに、「今」を示す now は、いちいち言わなくても、現在進行形(-ing)になっている時点で、相手に伝わります。
次に、否定形にすると、
- I don’t do it.(普段)
- I’m not doing it(今)
- I did’t do it yesterday?(過去形)
- I’m going to do it tomorrow?(未来形)
英語よりも、日本語の方が細かい
go って、日本語で何と訳します?
「行く」「通う」「向かう」と、日本語にたくさん訳せます。
life も「生命」「人生」「生活」と多くの訳がありますね。
つまり、日本語は、同じ意味(同義語)の言葉が多いです。
あなたが伝えたい日本語のバリエーションが、英語にもあると考えるのは、大きな間違いです。
例えば、次は、go を「通っている」と訳しています。
また、「〜ってます」とあるから、「現在進行形にしなければ!」と考えてしまい、
I’m going the gym。
とするのは、間違いです。
なぜなら、この文の時制は「普段」で、「今」ではありませんので、go だけでOKです。
「ジムに走って向かっている最中」ではありませんので。
日本の英語教育がダメな理由
日本の英語教育がダメな点は、時制をバラバラに教えるからです。
日本は、時制を段階的に教えます。
中学1年生の1学期に「現在形」、2学期に「現在進行形」、3学期に「過去形」、そして、2年生で「未来形」。
このように、バラバラに覚えていると、時制の感覚が、全く身に付きません。
時制は、4つのバリエショーンの感覚を同時に身に付けましょう。
やり方は、後ほど。
日本語と英語は別の言語だと理解する
日本人が一番陥りやすいのは、日本語を正確に英語に変換しようとする点です。
日本語と英語は全く別の言語です
「買い物はいつも銀座です」を、どう訳しますか?
Shopping is always Ginza.
ブー!です。
正しいのは、
I go shopping in Ginza.
ちなみに、「いつも」をalways と訳す必要もありません。
この文は、「普段」のことを言いたいのであって、それが伝われば十分です。
べつに「いつも」(always)を強要する必要はありませんよね。
じゃあ、「皿洗いをするのはいつもわたしです」は?
The person who does the dishes is me.
ごちゃごちゃしてますね。
I do the dishes.
で、OKです。
大切なことは、日本語と英語は、全く別の言葉であると理解することです。
英会話で失敗する人の多くは、
日本語 →厳密に言葉道理に変換 →英語
です。
会話する時に大事なのは、
- 時制を決める(普段・今・過去・未来)
- 肯定・否定・疑問を決める
だけです。
この骨格が出来ていれば、完璧に相手に伝わります。
では、練習してみましょう。
先に、日本を見て、時制と、肯定・否定・疑問かを考えてください。
そして、その後に、英文かしてみて、答え合わせしてください。
「今、帰り」:今・肯定: I’m going home.
「今夜は帰らない」:未来・否定:I’m not going to go home.
「昨日は帰ってない」:過去・否定:I didn’t go home.
「明日は5時起き」:未来・肯定:I’m going to get up at 5.
「普段は5時起き」:普段・肯定:I get up at 5.
「別れるつもり」:未来・肯定:I’m going to break up.
「別れそう」:未来・肯定:I’m going to break up.
「今年はスキーに行ってない」:過去・否定:I didn’t go skiing this year.
「別れてないよ」:過去・否定:I didn’t break up.
どうでしょうか?
英文作りの感覚が身に付いてきたのではないでしょうか。
主語とbe動詞は、「かたまり」で覚える
「三人称単数」って言葉を聞いた事があると思います。
これは、he, she, it に付けるbe動詞や動詞を決める時の文句です。
こんな小難しい覚え方は不要です。
He が来たら、is 、だから He’s とかたまりで覚えればいいですね。
「かたまり」で覚えると、気持ちわるくなってきますから。
He are
て、見た目から変でしょ(笑)
朝起きたら、次の文を2回ぐらい読んでください。
主語 + be動詞の「かたまり」が身に付きますから。
短縮形(かたまり)で覚えてくださいね。
- I’m working.
- You’re working.
- We’re working.
- They’re working.
- He’s working.
- She’s working.
- It’s working.
続いて、否定形。→not 付けるだけ
- I’m not working.
- You’re not working.
- We’re not working.
- They’re not working.
- He’s not working.
- She’s not working.
- It’s not working.
続いて、未来形。→「かたまり」に going to を付けるだけ。
- I’m going to go.
- You’re going to go.
- We’re going to go.
- They’re going to go.
- He’s going to go.
- She’s going to go.
- It’s going to go.
一般動詞の場合
be動詞と同じです。
He, She, It の時だけ、動詞にs が付くだけです。
はい、練習♪
- I work.
- You work.
- We work.
- They work.
- He works.
- She works.
- It works.
続いて否定文。
He, She, It の時だけ、doesn’t が付く、それからworksのsが取れる。
- I don’t work.
- You don’t work.
- We don’t work.
- They don’t work.
- He doesn’t work.
- She doesn’t work.
- It doesn’t work.
過去の肯定文。go が went になっただけ、もはや思考停止で行けますね。
- I went.
- You went.
- We went.
- They went.
- He went.
- She went.
- It went.
過去の否定文も声に出してみましょう。
ポイントは、didn’t とが付いて、あとは、went が go に戻るだけ。以下、思考停止でOK.
- I didn’t go.
- You didn’t go.
- We didn’t go.
- They didn’t go.
- He didn’t go.
- She didn’t go.
- It didn’t go.
「何か、結構あるな〜」と思った人、
毎日、2回だけ、さっと読んでみてください。
違った時の違和感が、すぐ身に付きますから。
天候の動詞は、rainとsnowぐらい
天候の場合も、時制と、肯定・否定・疑問かを考えて文を作りましょう。
「雨が降りそうだね」:未来・肯定: It’s going to rain.
「明日は雨だよ」:未来・肯定:It’s going to rain tomorrow.
「毎回雨なんだよね」:普通・肯定:It rains.
「雪は降らなさそう」:未来・否定:It isn’t going to snow.
「ハワイでは雪は降らない」:普段・否定:It doesn’t rain in Hawai.
「オーストラリアでは雪は降ったりするの?」:普通・疑問:Does it snow in Australia?
時制の練習方法
ここまで来れば、ほぼ基本形は身に付いています。
それでは、始めに「主語」を決めるという作業を加えてみましょう。
- 主語
- 時制
- 肯定・否定・疑問
次の日本語文を、主語を決めてから、練習してください。
「彼は残業になりそうだね」:未来・肯定:He’s going to do overtime.
「彼は毎日残業です」:普通・肯定:He does overtime every day.
「私たちは今、外食しています」:今・肯定:We’re eating out.
「私たちは今夜、外食します」:未来・肯定:We’re going to eat out.
「彼らが別れそう」:未来・肯定:They’re going to break up.
「私たちは、よりが戻らなそう」:未来・否定:We’re not going to get back together.
「彼はまったく家の掃除をしない」:普段・否定:He doesn’t clean the house.
「あなたはいつも家の掃除をしなのね」:普段・否定:You don’t clean the house.
「昨日彼女は来てない」:過去・否定:She didn’t come.
「彼女は全然料理しない」:普段・否定:She doesn’t cook.
「あなたは怒られちゃうわよ」:未来・否定:You’re going to get in trouble.
「彼って料理したりするの?」:普段・疑問:Does he cook?
「明日彼女も来るの?」:未来・疑問:Is she going to come?
「今、テレビ観ているの?」:今・疑問:Are you watching TV?
「彼らは今夜飲みに行っているの?」:今・疑問:Are they going drinkiing?
「彼らは別れたの?」:過去・疑問:Did they break up?
「私はクビになるの?」:未来・疑問:Am I going to get fired?
「彼女はジムに通っているの?」:普段・疑問:Does she go to the gym?
どうですか、日本語にひっぱられませんでしたか?
まとめ;自分で例題を作って見る
もう一度言いますが、文の構造は、
- 主語
- 時制(普通・今・過去・未来)
- 肯定・否定・疑問
で、組み立てれば、OKです。
さらに詳しくは、次の本をご覧下さい。
では、良いスピーキングLIFEを!