外からくるネガティビティに対処する
朝起きると、老いた自分の顔を鏡で見る。
コーヒーが切れていて、パートナーに文句を言われる。
通勤中は、携帯をイジって、不幸なニュースばかり、
会社に着けば、同僚が他の同僚のうわさ話をする。
私たちは、毎日、ネガティビティ(ネガティブな思考・感情・行動)の衝撃をひっきりなしに受けています。
当然ながら、受け取ったネガティビティは、誰かに分配せずにはいられません。
そして、
自分と隣人を比較する。
パートナーの愚痴をこぼす。
本人には面と向かって言えないようなことを、本人がいないところで言う。
SNSで人の悪口を言う。
でも、、
朝起きて、「さて、今日は、どんなふうに他人の悪口をいってやろうか?」
と考える人は居ないはずです。
それなのに、自分の内側からネガティビティが湧いてくる。
人には核となる三つの感情的な欲求があります。
- 平和:何か悪いことが起きるのでは無いのかという恐怖(平和が脅かされる)
- 愛:自分が愛されないことへの恐怖(愛が脅かされる)
- 理解:自分が軽んじられることへの恐怖(理解が脅かされる)
これらが脅かされるとネガティビティに陥ります。
もくじ
ネガティビティは伝染する
人は、集団の意見に同調しようとします。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」がそうですね。
つまり、集団の意見が間違いだと分かっていても、合わせようとします。
この現象は「集団思考バイアス」と言います。
これと一緒で愚痴にも感染力があります。
誰かが、誰かの愚痴を言うと、同じ思考になり、同様の愚痴を言い、感染していきます。
これは、いくら訓練しても完全に消し去ることは出来ないでしょう。
ネガティブな人のタイプ
こんな人がネガティブな人です。
- 不平不満屋:電話で愚痴をこぼす。延々と不満をぶちまけるだけで、とくに解決策を探すわけではない。そういう人にとって、人生は、解決不能とまではいかなくても、難しい問題に見えてくる。
- ひねくれ屋:褒め言葉をねじ曲げて受け取る。「今日はすてきだね」と言われると、「じゃあ、昨日はすてきじゃなかったのか?」と考える。
- 犠牲者屋:全世界が自分の敵だと考えていて、何でも他人のせいにする。
- 批判屋:自分とは意見が異なる人を批判し、その人が意見をもたなければもたないで、また批判する。相手が何かを選択すると、自分ならそんなことをしないと言って、ともかく批判する。
- 要求屋:自分の眼界や欠点を棚上げして、他者には期待をかける。自分も忙しくしているくせに、「きみはわたしをかまってくれない」と言う。
- 競争屋:自分と他人と比べたがる。自分のことや自分の選択をよく見せたくて、人をコントロールしたり、操ったりする。自分が苦しい思いをしているから、相手を引きずり落とそうとする。そういう人の前では、ことらの成功話は控えめにしなければならない。どうせ評価してはくれないから。
- 仕切り屋:友人やパートナーの行動を監視しては、誰とどんなふううに時間を使うべきか、どんな選択をすべきか、指示せずにはいられない。
このリストを見ていると、心当たりがある点、または、周りにそんな人はいませんか?
外からくるネガティビティに対処する
リストに挙げたようなネガティブカテゴリーを理解していると、そういう人に出会った時、適切な距離を取りやすくなります。
では、対処法を具体的に見ていきましょう。
観察者になる【外から見る】
その瞬間に生まれるネガティブンな感情の高ぶりから自分を切り離すことです。
実は私たちは、「誰かにひどい扱いを受けたら、気分がいいはずがない」という感情的に思い込んでいます。
そして、まるでその渦中に自分がいるかのような錯覚におちいります。
そこで、心理的に一歩下がって、外からその状況を見ましょう。
すると、ネガティブ感情に引きずられることはありません。
じわじわ離れる【物を捨てる】
ネガティブな考えや感情の引き金になる物を処分したり、場所を回避しましょう。
例えば、元カレや元カノにもらった物を捨てる。
気まずい友人と会いそうなカフェには行かない。
と思って下さい。
キッパリ捨てましょう。
25対75の法則
身近なところにいるネガティブ人間1人につき、ポジティブ人間3人と付き合うようにする。
ようは、ネガティブ思考があっても、それに勝るポジティブ環境を作ることです。
時間配分を決める
ネガティブ思考の人と付き合う時間を決めるです。
例えば、一週間に1時間とか。
その時間だけは我慢する。
あとは、距離を置きましょう。
救助者になろうとしない
相手が話をきいてほしいだけなら、こちらはたいしてエネルギーを使わずに耳を傾ければいいだけ。
でも、相手の問題解決をしてあげなければと考えた途端、あなたは、問題解決請負人になり、相手があなたのアドバイスを受け入れてくれないとイライラします。
誰かを救いたいという欲望はエゴから来ていることに気付きましょう。
それでも助けてあげたいのであれば、一緒にその問題を解決してくれそうな、エキスパートを探しましょう。
それは、カウンセラーでも僧侶でも、会社の上司でも、経験豊富な人でもいいです。
とにかく、自分がネガティブ思考に巻き込まれないようにしましょう。
まとめ
今回の話ですぐに出来るのは、「捨てる」と「距離を置く」ですね。
それだけでも、かなりネガティブ思考から解放されます。
最後に、今回参考にした本を紹介します。
では、また。