Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

比叡山参拝その3【雨上がりの西塔】→ちょい東塔

Temple

こんにちは、

セイミンです。

前回に引き続き、比叡山。

今回は、西塔エリアを完走します。

実は、前回の記事と同じ日(雨上がり)回っています。

ただ、情報が多いので、2回に分けました。

ということで、地図はこちら、武(たけ)先生の地図を使います。

もくじ

青竜寺(法然さん・真盛さん)


まずは、青竜寺(せいりゅう・じ)を目指します。

横川から、奥比叡ドライブウェイを走ると、峯道レストランまでの、右手に入り口があります。


ですから、レストランまで行ってしまうと行きすぎですので注意。

入り口から、めちゃめちゃ歩きます。

舐めてると、やられます。

体力に自信のない人は、おやめください。

一本道です。


門をくぐると、法然(ほうねん)さんと真盛(しんせい)さんの像が、本堂前にあります。

向かって、右が法然さん(座っている)。
左が、真盛さん(立っている)。

法然さん

法然さんは、言わずと知れた浄土宗の開祖

知らん人、おらんわな。

私でも知っている(笑)

源空(げんくう)さんとも言います。

お坊さんは、呼び名がいっぱいあって、覚えるの大変。

鎌倉時代、「南無阿弥陀仏」(なむあみだぶつ)を爆発的に流行らせた人です。

当時は、難しいお経を覚えられない人とか、高度な学問を受けれない人のために作られた信仰のシステム。

すばらしい。超庶民派

日蓮さんは、「南無妙法蓮華経」(なむ・みょうほう・れんげ・きょう)でした。

シンプル イズ ベスト

しかも、覚えやすい。

真盛さん

また、青竜寺は、真盛(しんせい)さんも修行したところ。

西教寺(さいきょう・じ)の開祖さんです。

西教寺も行かな!

ここで、日課として念仏を6万回唱えたそうです。

はい!? 日課!?

ってことは、1日、6万回!!

真盛さんは、約20年比叡山で修行したらしいから、

5年目に始めたとして、、、

60,000回 X 365日 X 15年= 328,500,000

3億2千8百50万回。

( ;-д-)チ──ン

すいません。私、お坊さん業(ぎょう)、なめてました…

ちなみに、西教寺さんの本堂では、現在も、不断念仏(ふだん・ねんぶつ)が、毎日続けられています。

別当大師御廟(光定さん)【こちらは、東塔】


車に戻ってから、西塔駐車場に向かい、西塔エリアを回る前に、車を駐めて。

光定(こうじょう)さんのお墓に寄りました。

別当大師(べっとう・だいし) = 光定さん

です。

お墓に向かうには、浄土院の右脇を通りぬけていきます。

道なりに進むとお堂があります。

光定さん

光定(こうじょう)さんは、延暦寺(=比叡山)の初代別当(べっとう)です。

延暦寺の初代代表(座主/ざす)は、義真(ぎしんさん)さんと言う人です。

じゃあ、別当ってなに?

って、話になりますよね。

別当は、国が定めた延暦寺代表。

座主は、延暦寺が定めた代表(あとで、座主も国に認められる)

それまでは、延暦寺が勝手に代表を「座主」って言ってただけ。

本来の名前は、「伝法師」(でん・ほっし)です。

  • 座主:延暦寺が、決めた代表
  • 別当:国が、決めた代表

何か、ややこしいけど、3代目座主・円仁さん(794–864)が座主になった時、光定さん(779–858)も別当になった。

光定さんの方が、年上みたい。
ちなみに、どちらも、最澄さんに会っている。

座主と別当の力関係は?

すいません。わかりません…

椿堂【ここから、西塔】

では、西塔を回って行きましょう!

椿堂(つばき・どう)は、

昔、聖徳太子さんが、比叡山のに登られた時、杖として椿(つばき)の枝を使った。

その枝を、この地にブッ刺した。

それから、芽が出て、ジャックの豆の木状態。

で、その近くに、このお堂が建てられた。

聖徳太子さん、比叡山登ったの!?

マジか…

いや、聖徳太子さん、馬に乗って、富士山越えたから、きっと本当の話!(笑)

箕淵弁財天

「みのぶち・べんざいてん」

比叡山・三大弁財天の1つ。

  • 無動寺弁天堂(東塔)
  • 箕淵弁財天(西塔)
  • 箸塚弁財天(横川)

行くの忘れた…(T_T)

にない堂前の修行の地


椿堂から、釈迦堂に向かう途中、にない堂の前に、親鸞(しんらん)さんと、真盛(しんせい)さんが修行した地があります。

親鸞さん修行の地


親鸞さんは、法然さんの熱狂的ファンで、浄土真宗(じょうど・しん・しゅう)の開祖。

親鸞さんは、京都の青蓮院(しょうれん・いん)の慈円(じえん)さんのもとで、お坊さんになり、比叡山に登る。

ほんで、横川の常行堂(じょうぎょう・どう/にない堂の1つ)で修行して、

法然さんに、ぞっこん

絶対他力(ぜったい・たりき) = 自分の力ゼロ →100%阿弥陀さまに頼る。

自分の思考停止、自分の選択権一切無し

これは、これで、すごい…

また、「善人が救われるより、まず、悪人救わなアカンやろ!」って言った人(悪人正機/あくにん・しょうき)。

納得。

そら、悪人救ってやらんと、地獄がいっぱいになるわな(笑)

昔のお坊さんは、気合い入っているわ。

真盛さん修行の地


真盛さんは、お話したので、省きます。

恵亮堂(恵亮さん)

にない堂を過ぎて、釈迦堂への階段を降りる前、左手にあるのが、恵亮堂(えりょう・どう)。

恵亮さん

恵亮(えりょう)さんは、2代目代表の円澄(えんちょう)さんの後を継いで、西塔エリアを開発した人。

恵亮さんは、妙法院(みょうほう・いん)の門跡であった堯恕親王(ぎょうじょ・しんのう)さんに、いっぱい寄付してもらって、西塔エリアの基礎を築いた人。

妙法院は、かの有名な三十三間堂(さんじゅさんげん・どう)。

円戒国師寿塔(真盛さん)


恵亮堂の敷地内には、円戒国師寿塔(えんかい・こくし・じゅとう)があります。

寿塔とは、生前につくったお墓らしい。

昔も、終活あったんか。

円戒国師って、真盛さんみたい。

偉いお坊さんは、ほんと、名前多過ぎ…

釣鐘堂


釈迦堂の前に広場があり、そこを左に登っていくと釣鐘堂があります。

相輪塔


鐘を見終わったら、もう一度階段を降りて、釈迦堂の前広場へ。

今度は、相輪塔を目指します。

釈迦堂の脇道を抜けていきます。

真っ直ぐ進むと、右手に、看板が見えてきます。そこを右折しましょう。

看板アップはこちら。

「相輪塔」「ミクロの石仏」と書いてあります。

相輪塔についての勘違い

相輪塔については、ちょっと勘違いしていたところがあります。

最澄さんは、当時、全国の6カ所に宝塔(ほうとう)を建てるのですが、

あ、宝塔とは、お経を入れる塔です。

その6つの内、2つが、比叡山にあります。

しかし、いずれも最澄さんが生きている間に完成しませんでした。

で、この相輪塔が、その「宝塔の1つ」だと思っていたのですが、間違いでした。

「塔」とは、東、西

つまり、東塔エリア全体、西塔エリア全体を指します。

ですから、単体の「塔」を指すのではありません。

つまり、この相輪塔は、最澄さんの6宝塔の1つではなくて、
先ほどの恵亮さんが、西塔エリアに宝幢院(ほうどう・いん)というお堂を建てて、その境内にあった塔が、この相輪塔らしいです。

  • 最澄さんのいう「塔」 = 東塔エリア全体・西塔エリア全体
  • この相輪塔 = 恵亮さんが建てた宝幢院の中にあった塔

やっぱ、勉強大事やな。

弥勒石仏

相輪塔の近くには、ミクロの石仏があります。

きゃわいい!!

あまりに、きゃわいいので、マトリックス的な角度から(笑)


ちなみに、ミクロではありません。普通にデカい(笑)

寂光大師御廟(円澄さん)


こっから、道覚えていません。

何か、地図見ながら、うねうね歩きました。

やがて、円澄さんのお墓に着きます。

キノコじゃない!!

最近、キノコ族(笑)ばかりに出会っていたので、新鮮。

円澄(えんちょう)さんは、比叡山の2代目代表。

何がすごいって、西塔エリアを完成させた人。

いや、すごい人です。

比叡山3つのエリアは、次の順番に完成していきます。

  1. 最澄さん(創始者) →東塔エリア
  2. 円澄さん(2代目代表) →西塔エリア
  3. 円仁さん(3代目代表) →横川エリア

ちなみに、最澄さんは、比叡山の代表にはなっていません。
初代代表は、義真(ぎしん)さんです。

六所宮

六所宮(ろくしょ・ぐう)への道はよくわからん…

下のGoogleマップで、場所探りながら行きました。

六所宮の「六」は、6人の神さま。

  1. 伊勢(いせ)・大明神
  2. 八幡(はちまん)・大明神
  3. 賀茂(かも)・大明神
  4. 鹿島(かしま)・大明神
  5. 熱田(あつた)・大明神
  6. 山王(さんのう)・大明神

このお堂に、6人入れるのかな?(笑)

瑠璃堂


最後に向かうのは、瑠璃堂(るり・どう)。

こちらも、Googleマップの方が分かりやすいです。

ドライブウェイから入ると良いです(というか、それしか道がないです)。

瑠璃堂は、織田信長の焼き討ちから逃れた唯一のお堂。

最澄さん自作の薬師さまが祀られたのが、始まりだそうです。

正教坊

正教坊は、北嶺回峰の石泉坊(せきせん・ぼう ?)の行門室だったらしい(武先生の本より)。

よくわからん。

「北嶺」は、比叡山。

「回峰」(かいほう)は、比叡山から、京都を歩く回峰行者のこと。

「行門」?

ググったら、「行門は自力の修行によって悟ろうとするもの」らしい。

回峰行者 = 自分で修行して悟る

って意味かな?

それに「室」ついているから、その行者さんが、住む?休む?場所ってことから。

今度、聞いて見よ。

まとめ

比叡山は、ホントに面白い!

旅は学び、
 
学んでまた旅、
 
セイミンでした。

またね〜。