Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

漢検4級【全貌】

漢検

中学生のうちに取っておきたいのは、漢検4級です。また、社会人になって、もう一度、学習し直したい人や、漢字が苦手だったけど挑戦したい人にとって、4級は比較的短時間の学習(1、2ヶ月)で修得できる資格試験なので、検定試験に慣れるのと、漢字の自信をつけるのに最適なレベルです。中学生が4級に合格するには、やはり漢検に特化した勉強する必要があります。
しかし、勉強の仕方が分からない、どんな問題集を買ったら良いか分からないという人のたちの為に、今回は、4級合格に向けての勉強方法をお伝えします。このサイトを見て全貌が分かれば、残りの時間は、勉強に集中して下さい。

私は、何の準備もせず、いきなり準2級を受け、見事落ちました(笑)。40才の時です。4級よりも上の級ですが、条件は同じです。4級といえども、準備無しで受かる級では決してありません。なぜならば、漢検には、部首・四字熟語・対義語・類義語など、普段馴染みの無い項目が多く出題されます。つまり、読み・書きだけが出来れば受かるものではありません。四字熟語などのパートもしっかり勉強しておかなければなりませんので、心得ておいて下さい。それでは、問題内容などを見ていきましょう!

もくじ

問題集購入

まず、はじめにすることは、やはり問題集の購入です。ここで、どんな問題が出るかをしっかり頭にたたき込んで下さい。

過去問

問題集は、まず過去問題を買って下さい。また、最新のものを買って下さい。古いものですと問題形式や、頻出の漢字が違います。そもそも、最近は、昔にくらべかなり難易度が高くなっています。私が準1級を受験したとき、過去問題を10年分ぐらいしましたが、近年のものはかなり難しくなっていました。そしてまず自分の実力を試しましょう。70%で合格ですから、200満点中、140点取れれば合格です。もし、過去問題で、160点取れたのならば、すぐ受験することをおすすめします。
他にも、WEB問題集や、公式サイトの目安チェックなどがありますから、受験を考える前に実力を確認してもいいかもしれません。ただし、試してみて、完全に受かる級を受けるのは、やめてください。意味がありません。漢検受験の目標は、学力アップですから、常に高みを目指して下さい。つまり、実力を試した結果、3級で8割以上取れたのに、一つ下の4級を受けよう!とするのはやめてください。その場合は、むしろ上級の準2級を目指した方がいいです。

問題集

4級レベルですと、過去問題3回分の他に、問題集を1冊完璧にすれば十分です。問題集はどれを選んでも良いです。将来準1級を受けるには、10冊ぐらいやることになりますが(私の場合)、どの出版社の問題集が、あなたにとって難しくて、どの出版社の問題集が、あなたにとって簡単かがわかってきます。不思議ですが、本当に分かってきます。
ただし、4級の段階では、決めたもの1冊を試験日までに何周かすれば良いです。何点か挙げておきますので、お好きなものをどうぞ。それと、あまり周期(何回するか)にこだわらず、着実に覚えるようにしてください。ちなみにどれをやっても同じです。

問題形式・時間は60分

では、試験の構成を見ていきましょう。

  • 読み:30問(30点/各1点)
  • 書き取り(同音異義語):15問(30点/各2点)
  • 共通する漢字:5問(10点/各2点)
  • 熟語の構成:10問(20点/各2点)
  • 部首:10問(10点/各1点)
  • 対義語・類義語:10問(20点/各2点)
  • 書き取り(送り仮名付き):5問(10点/各2点)
  • 四字熟語:10問(20点/各2点)
  • 誤字訂正:5問(10点/各2点)
  • 書き取り:20問(40点/各2点)

200点満点で、160点取るつもりで頑張って下さい(実際の合格ラインは約140点)。また、過去問では、170〜180点取れるようになっておいてください。そうでないと、確実に合格できるとは言えません。ただし、恐れることはありません。1ヶ月ほどすれば、取れるようになりますから。私がそうでした。私は決して漢字が得意なわけではありません。むしろ、不得意な方です。
なお、この問題形式は、3級も同じですので、この機会に問題の流れを身につけておいて下さい。熟語の構成、四字熟語、誤字修正に多くの時間が割かれるはずです。

読みと書き取りが一番大事

そこで、ポイントですが、「読み」と「書き取り」問題は、ほぼ満点取れるようになっておいて下さい。これら二つは、配点の約半分を占めます。書き取りは、一問2点で、これを落とすとかなり痛いです。

四字熟語

それから、四字熟語は、まず下の辞書を買って下さい。やみくもに暗記する人がいますが、将来的に良くないです。上級では、紛らわしい漢字が沢山出てきます。四字熟語の意味をしっかり理解していないと、覚えるのはほぼ不可能です。暗記には限界があります。やはり、漢検全般にわたって言えることは、その漢字の意味をよく理解しながら、暗記していくことが一番の近道です。自分の思考や教養も深まりますので、ぜひお勧めします。
10級から1級まで収録されていますので、この先ずっと使えます。
無料のサイトもあります。すごく便利です。

対義語・類義語の落とし穴

それから、本試験で解答する時注意してほしいのは、対義語・類義語パートです。これらは、解答群の中から選んで書くという形になっています。つまり、正解と思われる「ひらがな」を選び出す→それを漢字に直すという作業になります。解答する漢字の数と、選択できるひらがなの数は同じです。これは、一問選び間違えると、自動的にもう一つの問題も不正解になってしまうことを意味します(計2問不正解になってしまう)。したがって、対義語・類義語パートは、一問間違ってしまうと、自動的に2問不正解となります。
このミスを防ぐには、どちらに入るか迷った場合、一問捨てるしかありません。要するに、全く同じ解答を二つ書いて、一問は不正解でもいいや!と捨てることです。二問不正解よりはいいので、迷うようでしたら使ってみ下さい。
このようなことから、このパートは、失敗すると大ダメージを受けます。特に慎重に解いて下さい。ただし、事前の準備がしっかりしていれば、問題ありません。特段難しいという訳ではありませんから。逆に消去法で、迷っていても残ったのを入れて正解することが多々あります😊

部首

意外に、勉強時間をとられるのが「部首」です。一つ一つの漢字の部首を確認していくだけでも、時間が取られます。ですので、私は勉強しませんでした。各一点です。紛らわしいのも結構あります。

さいごに

1日30分〜1時間程度の学習に留めて下さい。長くやってもあまり意味がありません。なんとなく眺めるは、やってないのと同じです。その代わり、一時間は集中して覚えて下さい。気分が乗った時、多くやるのもいいですが、必ず次の日やる気がなくなりますので、あまり過剰(かじょう)にしない方がいいです。私がそうでした。

また、勉強に入る前に、試験に申し込んでおくことも一つの手ですね。リスクは高いですが、必ず勉強します。

では、がんばってください!!!