袈裟(けさ)
こんばんは。
今日は、「袈裟」(けさ)について考えたいと思います。
漢字を見れば、「衣」(ころも)が入っています。
つまり。衣類です。誰の衣類かと言うと、お坊さんが着る着物です。
インドのお坊さんは、こんな感じ↓
何か、日本のお寺で見るお坊さんと違いません?日本のお坊さんの袈裟は、
と、お葬式で見るお坊さんは、もっとド派手な感じかもしれません(笑)
実は、この「袈裟」(けさ)も、サンスクリット語であるkaṣāya (カシャーヤ)の音写です。
カシャーヤ→かしゃや→けしゃや→けさ という感じ(笑)
意味は「赤黄色」です。つまり、最初の写真の色ですね。
このkaṣāya (カシャーヤ)には、他にも音写があります。「懐色」(えじき)と読みます。恐らく、この「懐色」は、「かいしょく」と読むのが正しいと思います。
カシャーヤ→かしゃや→かいしょく(もはや、ダジャレのレベル笑)
つまり、「色が壊れている」という意味で、色んな色をごちゃ混ぜにした色を指します。
では、黒?
黒色の衣を着たお坊さんを見ることがありますが、この色は、懐色(えじき/かいしょく)、つまり、壊れた色ではありません!
中国では、青、黄、赤、白、黒を、まじりけのない色、つまり、正色(せいしょく)とします。
したがって、インドのお坊さんが着ているのが、正式な袈裟(けさ)で、日本のお坊さんが着ているきらびやかな、または、黒い袈裟は、本来の意味とは異なります。
このお題については、まだお話があるのですが、それはまたの機会に。
では、また。