Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

IT業界の転職で有利になる資格【ありません】

Work

IT業界への転職を考えている人は、何か資格を持っていれば、就職できる確立が上がったり、転職後は優位なポジションにつけるのではないかと考えると思います。

今回は、そういった疑問にお答えします。

もくじ

IT業界の転職で有利になる資格など存在しない。

結論から言います。

転職で有利になる資格など存在しません

IT企業で、資格があるからといって採用されることは、ほとんどありません。

それでは、資格を取ることにどのような意味があるのでしょうか。
残念ですが、自己満足という「自分への安心」のみです。

資格試験は、ビジネスであることを知る

IT系の資格で有名なのが「基本情報技術者試験」です。
英語ならTOEICが有名ですね。
一回の受験料が7,810円(税込)で、年間約170万人受けるとすると、売り上げは約132億円です。
ボロ儲けですね。

つまり、検定ビジネスは、受験者が就職に優位に立つために作られているのではなくて、それ自体がビジネスということです。

いってみれば、「就職に有利ですよ〜」と言って、検定を受けさせて儲けるのが目的です(ショックですが)。
だから、その資格を持っていたからと言って、就職出来る訳ではないのです。

特に、日本は、「英語力 = TOEIC」って感じですが、海外では、「はい?」って感じです。
実際に留学や、海外の大学入学、海外での就職に必要なのは、TOEFL(トーフル)やIELTS(アイエルツ)です。

資格と能力は比例しない

資格保持者として、IT関係なら基本情報技術者、英語関係ならTOEIC高スコア取得者や英検1級保持者ですが、これらは実務に全く直結しません。

「TOEIC800点だけど全くしゃべれないよ〜。だって、あれただの試験勉強じゃん」という声を聞いたことが、よくあると思います。

同じように、経営者もそれを知っています。

だから、「資格がある → 採用」という図式にはなりません。
正しい考え方は、「資格がある = 努力したんだな」ぐらいの印象です。

もちろん、学習することによって、得るものは多くあります。
しかし、IT業界へ転職を考えているなら、そこに時間を割くのは、得策ではありません。
それよりも、実務的な「技術」を身につけましょう(あとで説明します)。

IT業界へ転職したいなら「資格」よりも「技術」

資格試験の勉強をしている時は、それに合格すれば、仕事が振ってくるような錯覚に陥ります。
つまり、合格することによって、エンブレムをもらい自分が世の中に必要とされると思い込むわけです。

しかし、現実の職場を想像してください。
たとえば、TOEIC900点をひっさげて外資系に就職したとします。
しかし、英語が全くしゃべれない。
「いや〜。私TOEIC900点ですから、問題ないでしょう〜」って、通りませんよね。

求められているのは「資格」ではなく「技術」や「能力」です。

資格を取ることは決して悪いことでは無いですが、それを仕事に直結することは出来ないということです。

IT業界に転職するための「技術」とは?

業績を上げることです。

いくらあなたの能力が高くても、可視化できるものが無ければ、評価しようがありません。

それは、売り上げなどの「業績」です。

業績 = 技術(能力)が高い人

いたって、シンプルな評価方法です。

評価対象は、あなたの資格でも、人柄でもありません。実績です。

ですから、IT企業への転職に挑戦する時、持っているて得なのは、「資格」よりも、それまでに培ってきた「実績」です。

ですから、 「資格」に費やす時間を、転職に必要となるプログラミング学習や、副業として案件をこなしながら、「実績」を積む時間に使って下さい

資格よりも技術が重要

IT企業が求めるものは、WebマーケティングやWebデザイン、プログラミング能力です。
これらは、資格で得られるものではありません。
可視化できるものとは、具体的に、今までの業績や、HTML歴5年、 CSS歴5年(経験年数)といったぐあいの経験値です。

近年は、リモートワークが常識化してきました。
対人能力よりも、ネットワーク技術の価値がますます高まるでしょう。

また、これからの世の中を考えると、プログラミングを身につけていて絶対損はしません。

インターネットでは、月千円ほどで、学習できます。
また、高額なプログラミングスクールに通っても内容は変わりません。
1000円払っても、数十万円払っても、結局するのは「自分」ですから。
私も利用しているドットインストールを紹介します。
月額1,080円で、講座充実しています。

転職において資格は特権にならない

今回のポイントをまとめます。

  • IT業界への転職で有利になる資格は無い。
  • 資格は、自己満足にすぎない。
  • 資格試験は、検定ビジネスである。
  • 資格よりも「技術」と「業績」が大事。
  • 技術を得る為に、まずはプログラミングを学習する。

さいごに

転職先にIT業界がおすすめなのは、肉体労働では無い、リモートで対応できる点です。
これらからの社会は、長寿社会です。
あなたも、60才で社会人生活が終わらないと思ってください。
寿命100年を見越して、80才まで働けるスキルを身につけましょう。
最後に、そのことが書かれた本をおすすめします。
是非読んでください。私の言いたいことが分かってもらえると思います。