Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

漢検 準2級を知る【準備編】

漢検

漢検だけでなく、英検でも準2級は、はじめて検定を受けるのに最も適した級であると言えます。学年で言えば、高校在学程度、1,951字が対象となります。準2級はとても重要な級で、この級に合格するかどうかで、上級に挑戦するモチベーションが大きく変わります。社会人になって、これから漢検に挑戦するぞ!と考えている人がはじめに受ける級でもっとも人気がある級とも言えます。
また、漢検は、学校生活、社会生活においても役立ちます。漢検とは、漢字だけではなく「日本語」のスキルアップにも繋がります。これは、学習した人なら分かると思いますが、ネットニュースや新聞を読む理解力が格段にアップします。さらに、学習を進めていくうちで、その漢字の意味や、よく似た漢字の違いを調べることにより、言葉遣いや自分が発している言葉の意味をよく理解し会話できるようにもなります。

今回は、はじめて準2級から挑戦される人に、受験前に知っておきたい情報をいろいろ書いてみたいと思います。この記事を読んだ後は、どうぞガンガン勉強して、受験してください!

もくじ

レベルは、何年生?

公式サイトによると、レベルは高校在学程度、必要漢字は1,951字、合格点は200点満点の約70%です。合格点は若干変動します。私の時は、140点でした。ちょうど、70%ですね。

小学生が受けるとすると、小学生卒業時が、1,026字必要とされていますから、倍の語数が必要です。少し厳しいですね。

中学生が受けるとすると、中学在学中から卒業までの幅は、1,339~1,623字必要ですから、少しがんばれば十分合格範囲内です。
となると、中学2年生ごろから、高校1年生ぐらいまでが、漢検準2級に、適応した学年であるといえるでしょう。該当する人は、一度挑戦してみてはどうでしょうか。

社会人の方の基準は難しいですが、私の場合は、40歳の時、何も勉強せずに、はじめて受けて、準2級を落ちました。普通に生活していたら受かります。私は、悪い見本です。2回目見事(笑)合格しました。

合格基準について詳しいことを知りたい方は、こちら

年齢別合格率

年齢別合格率は、『2020年度版漢検スタートブック』によれば、高校生が24.9%、中学生が38.1%、小学生47.4%となっています。
え!?小学生の方が合格率が高いの!?と思われますが、この統計は、高校生の受験者164,000人に対して、小学生の受験者は、十分の一の1,500人に対してのものです。つまり、もともと高校生の受験者数は、小学生の受験者数の100倍いるわけです。ですから、小学生は、自信のある人(かなり少数派)だけ受けて合格したということです。小学生の合格率が、高校生より上ということは、そもそもありえません。
難しい話になりましたが、高校生の合格率24.3%が、標準的な合格率でしょう。全体の5分の1ですね。結構きびしいです。しかし、裏返せば価値があると言うことです。
社会人の合格率については、公表されていませんが、高校生の合格率と同じぐらいと考えていいでしょう。

日程・申し込み・検定料

準2級の検定料は、2,500円です。英検2級検定料6,900円に比べると格段に安いです。

申し込み方法は、インターネット、コンビニで、取扱書店、取扱機関(新聞社など)の四つから選べます。インターネットが一番手っ取り早いでしょう。
申し込み方法について、公式サイトはこちら

日程は、毎回公式サイトにて確認してください。年に3回行われます。約2ヶ月前から申し込みが始まります。受験後、合否は約一ヶ月後に発送されます。インターネットでは、二週間後ぐらいに合否が発表されます。
申し込みについてのサイトは、こちら

過去問

無料の過去問題は、公式サイトに公開されていますが、1回分のみです(年間三回、試験が行われますが、公開されるのはその内どれか一つ)。他を知りたければ、正規団体が出している問題集を買うほかありません。また、購入することを強くお勧めします。理由は、自分の実力を知るためです。
他に、何度も受験する場合は、受験後、自分の問題用紙を必ず保管しておいて下さい。合否発表後、「解答」が送られてきますので、それと合わせて保管しておくと良いでしょう。昔は、発表後、「問題」と「解答」が送られてきたのですが、最近は「解答」しか送ってくれません。ですから、「問題」が欲しければ、本試験で自分が書き込んだ問題用紙を保管しておくしかありません。試験後、帰ってから、問題用紙に書き込んだ自分の字を消しゴムで消すという作業が待っています💦
市販されている公式過去問題は以下のものです。

【例題やプリントの無料サイト】
自分の実力を試す無料サイトは、便利なものがたくさんありますが、次のサイトがおすすめです。
・漢字検定WEB問題集こちら

無料のデータをプリントアウト出来るサイトもありますが、あまりお勧めできません。その理由は、保管方法に困るのと、外出時の学習に適していないからです。市販の問題集を買って勉強することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?大体受験勉強の準備段階は完成したと思います。おすすめ問題集などについては、別の機会に書きたいと思います。
また、高校入試、大学、短期大学でも、2校に1校が、「漢検取得者を評価する」と回答していますので、挑戦する価値は十分にあります。

がんばってください!!!