Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

舎利礼文(しゃりらいもん)とは

お経

今回は、舎利礼文(しゃりらいもん)というお経について解説します。

お経ではないかも?

ブッダ(お釈迦様)に、敬意を表し、お辞儀をする礼拝文(らいはいぶん)ですね。

だから、舎利礼文でーす。

では見ていきましょう!

もくじ

舎利礼文はどんな時に読まれる

お葬式で読まれることが多いです。

道元(どうげん)さんという偉いお坊さんが亡くなった時に読まれたから、曹洞宗(そうとうしゅう)という禅宗で主に用いられるそうです。

舎利礼文の「舎利」ってなに?

舎利とは、サンスクリット語(古代インドの言葉)で、シャリーラ(śarīra)と言います。

ようは、シャリーラにそのまま漢字を当てて、舎利(しゃり)って読んでるだけ。

だから、漢字自体に意味はありません(笑)

本当の意味は、です。

厳密に言うと、ブッダの骨です。→だから、お葬式で読まれる。

日本ではお米のことを「シャリ」って言いますよね。

それって、お米が骨のように真っ白だからとか。

だから、舎利礼文は、ブッダの骨に敬礼する文です。

舎利礼文 →舎利(ブッダの骨)に敬する

って感じです。

舎利礼文は、どんな文

こんな感じ↓ 分かりやすいように句読点をつけて、改行してます。

って、わかるか〜!って感じですよねwww

一心頂礼万徳円満釈迦如来、真身舎利、本地法身、法界塔婆。
我等礼敬,為我現身,入我我入 。
仏加持故,我証菩提。
以仏神力,利益衆生。
発菩提心,修菩薩行。
同入円寂平等大智。
今将頂礼

フリガナ付きはこちら↓

一心(いっしん)頂礼(ちょうらい)万徳(まんどく)円満(えんまん)釈迦如来(しゃかにょらい)、真身(しんじん)舎利(しゃり)、本地(ほんじ)法身(ほっしん)、法界(ほうかい)塔婆(とうば)。
我等(がとう)礼敬(らいきょう),為我(いが)現身(げんしん),入我我入(にゅうが・がにゅう) 。
仏(ぶつ)加持(かじ)故(こ),我(が)証(しょう)菩提(ぼだい)。
以(い)仏神力(ぶつじんりき),利益(りやく)衆生(しゅじょう)。
発(ほつ)菩提心(ぼだいしん),修(しゅう)菩薩行(ぼさつぎょう)。
同入(どうにゅう)円寂(えんじゃく)平等(びょうどう)大智(だいち)。
今将(こんじょう)頂礼(ちょうらい)

意味はこんな感じです。

すべての德を備えたブッダ、真実を身体としたブッダの骨、本源である真理そのものである身体、真理そのものであるブッダの墓に対して、一心に敬意を称します。
私たちが礼拝し、敬意を表すと、〔ブッダは〕私の為にお姿を現し、私を〔その体内に〕入れてくれて、私も〔その体内に〕入ろうとします。
このブッダの力により、私は、さとりに到達します。
また、ブッダの力のおかげで、人々に利益を与えることができます。
〔だから、ブッダの骨にだけではなく〕同様に、完全で静まりかえったすべてに平等なブッダの知恵に〔私は〕今、まさに礼拝するのです。

覚え方

覚え方は、ひたすら読む!です。

『般若心経』より短いので覚えやすいのでは。

最後に、めちゃクオリティーの高い動画見つけましたのでどうぞ♪

これで覚えるのも良いかも(笑)

では、また〜セイミンでした。

あっ、オススメ本どうぞ。