仏教 論語

どちらが正しいか

こんばんは。

今、新型コロナウィルスの影響により、経済は困窮(こんきゅう)しています。
これ以上の感染拡大を防ぐため、何が何でも接触は控えるべきだ!という意見と、
このままでは、経済が破綻(はたん)する、一日も早くもとの生活に戻すべきだ!という意見が、対立していると思います。

儒教では、両親をもっとも大切にします。このような話があります。
ある子供が、父親が盗みをする姿を目撃したそうです。息子は、すぐさま警察に行き、父親の盗みを告白しました。
そのあと、父親は当然逮捕されました。
儒教では、この話に出てくる息子は大切な父親を牢屋に入れたので、この行為は許されない行為だそうです。

また、仏教では、このような話があります。
釣り好きの父親がいる息子がいました。息子は、父親が毎日、殺生(せっしょう、生きものを殺す)のが、嫌で、嫌で仕方ありませんでした。
ある日、親子はいつものように釣りに出かけました。父親は舟に乗り釣りを楽しみ、息子はそれを岸で見ていました。
すると、突然、舟は転覆(てんぷく)し、父親は溺れてしまいました。
息子は、「これは、父親が殺生をやめる絶好のチャンスだ!そして、私は今まで反対されていた仏教に入門する絶好のチャンスだ!」と思い、溺れている父親を残したまま、そこを走り去り、そのまま仏教に入門しました。
当然、父親は溺れて死んでしまいました。息子は父親を助けなかったおかげで、父親は死んでしまいましたが、それと引き換えに、父親が生きものを殺すという罪から解放したということです。

現在世間で起こっている問題と同じように、「どちらが正しいのか」と考え始めると答えがなかなか出ません。
コロナウイルスで不幸にも亡くなってしまった方、また、店や仕事が制約され、閉店や失業を余儀なくされた方のことを考えると、我々が、今直面している問題は、ますます難しくなるのではないでしょうか。

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