仏教 学び 論語

対機説法(たいき・せっぽう)

こんばんは。

『論語』に、このような話があります。

子路(しろ)という名前の弟子が、孔子(こうし)先生に、「何かを学んだら、すぐにそれを実行してよいでしょうか」と尋ねました。

先生は、「お父さんが元気でおられる間は、よく考えて、お父さんにお聞きしてから実行しなさい」と答えました。

また、冉有(ぜんゆう)という弟子が同じ質問をしました。

しかし、先生は、その弟子対しては「学んだら、すぐ実行しなさい」とお答えになりました。

それを聞いていたまた違う弟子が、困惑して先生に「どちらが正解なのですか」と尋ねました。

先生は、「冉有(ぜんゆう)は、控えめな性格だからすぐに実行に移しなさいと言ったのです。子路(しろ)は、いつも出過ぎるから、控えめにしなさいと教えたのです」とおっしゃいました。

これは、仏教で、対機説法(たいき・せっぽう)と言います。つまり、その人の性格や状況に合わせて(対機)、その時に一番よい方法で相手に伝える(説法)ことです。

孔子やブッダのような聖人たちは、教え方がよく似ているのですね。

1歳の娘には、私のやり方を押しつけても、もちろん通じません。

人に物事を伝える時、自分のやり方を押しつけるのではなく、相手の立場や性格によって言葉を変えるのは、非常に重要なことだと思います。

では、また。

 

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