日本書紀の謎を解く1
『日本書紀の謎を解く』を読み終えました。
いや〜最高でした。めちゃめちゃ勉強になりました。
聖徳太子の勉強で、『日本書紀』を読むのですが、「何でこんな読み方するの?」とずっと疑問に思っていました。
厩戸豐聰耳皇子(うまやどの・とよとみみの・みこ)って、、、
こんなん普通読めんやろ!
この読み方や語句の意味についての講義は、すでに平安時代に行われていたそうです。
つまり、当時から、限られた人しか読めなかったのですね。
それらは、「書記の古訓」といわれ、鎌倉時代に『釈日本紀』(しゃくにほんぎ)として集大成されたそうです。
そして、『日本書紀』の現存最古の写本として岩崎本というのがあり、なんと、それにはアクセントまであるそうです。
このアクセントを示す点は、声点(しょうてん)と言うそうです。
これによって、平安時代のアクセントが復元できるそうです。
すごい…
このような古典研究である仮名遣いを研究して、古典仮名遣いがあることを発見した人に、尼が崎の僧侶、契沖(けいちゅう, 1640–1701)がいるそうです。
その弟子に本居宣長(もとおり・のりなが, 1730–1801)がいるそうです。(やっと知っている名前が出てきた!)
そして宣長は、上代特殊仮名遣(じょうだい・とくしゅ・かなづかい)というものを発見するそうです。
これは、『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』に使われる特殊な仮名遣いだそうです。
だから、私が読めないのも無理はない!!(笑)
また、、日本の五十音は、つまり、縦にアイウエオ、横にアカサタナですが、
これは、もともと漢字音学習のために作られたものと考えられているそうです。
そして、驚くことに、もともとアイウエオではなく、イオアエウだったそうです。
なぜ、アイウエオになったかというと、サンスクリット語の母音の並び順であるa i u e oの影響をうけて、アイウエオになったそうです。
今われわれが使っている五十音は、サンスクリットに由来するとは知りませんでした。
面白いので、明日につづく