Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

英検準1級 ライティング【学習のススメ】

英検

2016年以降、CSEスコアになってから、一次試験のライティングパートの比重が大きくなり、全体の三分の一を占める様になりました。これにより、以前にくらべて、ライティングが得意な人は、かなり高得点が期待できます。しかし、得意でない人にとっては、あまりうれしいニュースではありません。そこで、今回は、ライティングパートの学習の進め方をお話しします。

私は、ライティングで満点を取りましたので、その勉強方法を紹介したいと思います。結論から言うと、単語学習と、テンプレートの作成に尽きます。私がしたこともそれだけです。また、オンライン英会話を使って、採点してもらうのも大きな効果があります。私も、これを併用しました。オンライン英会話は、モチベーションを保つのにもかなり役立ちます。また、私は、毎週、記事を2, 3個作成しました。100記事ぐらい作ったと思います。

もくじ

過去問題、トピック、戦略

過去問題は、公式サイトに毎回公開され、その模範解答も掲載されますので、落ちても落ち込まず、必ずダウンロードしておいて下さい。無料のテキストですから。ここで、注意したいのは、模範解答は完璧バージョンです。私が満点を取った時も、こんな完璧な解答をしたわけではないので、心配しないでください。これからお伝えすることを出来れば、満点近く取れます(いや、取れる!)。では、過去問題を例に見て、攻略していきましょう。下は、2021年第2回ライティング問題の説明文(課題文)です。

  • Write an essay on the given TOPIC.(トピックに関する小論文を書きなさい)
  • Use TWO of the POINTS below to support your answer.(あなたの解答のに、下に挙げたポイントの中で、2つ使用してください)
  • Structure: intorodoction, main body, and conclusion(構成:導入、本文、結論)
  • Suggested length: 120–150 words(120字–150字で書く)
  • Write your essay in the space provided on Side B of your answer sheet(解答用紙の右側にあなたの小論文を書きなさい)
  • Any writing outside the space will not be grades.(解答用紙枠外に書いたものは、採点対象になりません)

つまり、採点の対象になるのは、以下の4つであることを覚えてください。

  1. TOPICを書く
  2. POINTSから2つ選んで、エッセイに入れる。
  3. intorodoction(導入), main body(本文), conclusion(結論)を書く→つまり、本文は、ポイント2つについて書くので、計4パラグラフ。
  4. 120字–150字の制限

これを頭に入れたら、まず、2021年第2回の問題を例に見てみましょう。

Topic(トピック):
Is it beneficial for workers to change jobs often?
(しばしば、仕事を変えることは、働き手にとって有効ですか?)

POINTS(ポイント):
Career goals(目的)
Motivation(やる気・意欲)
The economy(経済面)
Working condition(職場の状態)

(2021年第2回問題より)

解答では、ポイントの内、2つを選んで、トピックについての論文を作ります。模範解答を見てみましょう。第一パラグラフ( 導入部)には、

Changing jobs regularly is an overall benefit for workers because there are clear advantages in terms of career goals and working conditions.

太字を見てください。Changing jobs と benefit for workersは、トピックの問題文からそのまま使われています。そのあとにbecauseが続き、clear advantages(明かな利点がある)ことと、その理由が続きます。benefitadvantageが相関的に使われていますね。どちらともポジティブな意味です。そして、in terms of(どんな点で)の後に、あなたが選んだ2つのポイント(carrer goalsworking conditions)が書かれています。

第1パラグラブ(intoroduction)は、このように、トピックとポイントからそのまま引用して書けば良いのです。ということで、introdoctionの勉強はこれで終わりです。

第2と第3パラグラフが、main body(本文)に当たります。
第2パラグラに、選んだ1つ目のポイントの利点(benefit)を書きます。
第3パラグラに、選んだ2つ目のポイントの利点(benefit)を書きます。
この第2, 3のテンプレートをせっせと作るのが勉強課題です。はじめに言った、単語暗記とテンプレートを作って下さい。

また、第2パラグラフは、Firstで始まり、
第3パラグラフは、Secondlyで、書き始めれば良いです。

最後のconclusion(結論)ですが、模範解答は次の通りです。

Therefore, considering career goals and positive experiences gained through various working conditions, changing jobs is beneficial for works.

おわかりですね。結論でも、導入同様、トピックとポイントを使い回したら良いのです。conclusionの勉強は終わりです。

はじめに、単語の暗記の重要性を話しましたが、ライティングパートのTOPICには、比較的簡単な単語しか使われませんが、POINTには、準1級水準の単語が使われる場合もあります。したがって、TOPICが理解出来ても、POINTが理解出来ないということになりかねません。単語力は重要です。

時間配分は?

筆記試験に与えられた時間は、90分です。この中で、30分ぐらいライティングに使うのが、良いとされています。また、先程の導入と結論のコツをつかめば、後は、POINTの理由文に使うだけなので、かなり時間を短縮できます。スペルチェック(誤字の確認)は、ライティングにおいて、かなり重要なので、そこに時間を回せるのは強みです。

採点基準と満点を取るには

採点基準は先程挙げた、トピック、ポイントを二つ使う、導入・本文・結論を書く、そして、120字–150字で書くことが出来ているかで、換算されます。ですから、これら一つ一つがちゃんと書けていたらいいわけです。ただし、はじめにも言ったように、模範解答のようなグレードのものを書く必要はありません。最後の字数については、150字書いた方が、点数が高いという訳ではないようです。私が満点取ったときも、130字前後でした。

まとめ

とにかく、ライティングは、テンプレートを作って、それを身に染みこませることです。また、1つのTOPICで、4つのPOINTがありますから、2 + 2で、2回分そのTOPICの練習が出来ます。組み合わせを変えれば、さらに数は増えます。また、同じPOINTを使用する場合でも、ポジティブな答えと、ネガティブな答えの二つの解答例を作ってみて下さい。確実に力が付きます。

では、頑張って下さい!!