Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

喪服(もふく)

お役立ち 仏事

こんばんは。今日のテーマは、「喪服」です。

日本の仏教儀礼は、儒教(じゅきょう)に基づいているものが多いとされます。仏教儀礼とは、お葬式や、仏壇のまつり方など、いろいろな仏教に関わるものです。喪服も儒教に由来します。喪(も)に服(ふく)す。→喪服(もふく)です。

儒教において、喪服は二種類あります。斬斉(ざんさい)と斉衰(しさい)です。斬斉(ざんさい)は、お父さんが亡くなったときに着る喪服、三年間、喪に服します。斉衰(しさい)は、それ以外の肉親が亡くなったときに着ます。喪に服す期間は、子が母のためには三年、孫が祖父母のためには一年と、肉親との関係性、繋がりの深さによって異なります。つまり、父母が亡くなった時が、一番長く、喪に服すことになります。また、喪服は、悲しみが深いほど、つまり、血縁関係が深ければ深いほど単純で、粗末な仕立てとなります。

忌引き(きびき)も、この考え方から来ています。両親とのお別れには一番長い時間をもらえます。一番近しい人のお別れには、一番多くの時間を費やしましょうということですね。詳細は下記の本に詳しいです。