ブッダ物語11 妻と第一のしるし
ブッダも妻をもらう歳になりました。 父シュッドーダナ王は、適齢期の娘を王宮にあつめ、ブッダに選ばせました。 王子は、いとこのヤショーダラー(Yaśodharā)を選びます。 王は望んでいた彼女を王子が選んだことを非常に喜びました。 王子が2…
ブッダ物語10 シッダールタの慈しみ
ブッダの幼少期は、王子として学問や武芸を磨きました。 机に座って先生の授業を受ける姿のレリーフも残っています。 レリーフとは、壁などにほどこされた彫刻です。 七歳になったブッダは、しばしば、木の下で瞑想にふける時がありました。 ブッダの影は…
『論語』を読んで思うこと
ようやく、『論語』を読み終えました。 いや〜いろいろ考えさせられましたね〜。良い本でした。 非常に勉強になりました。特に、中年の私にとっては。 著者が言うように、この改訂版には、「手がかり索引」「孔子略年譜」が付け加えられていて、とても便利…
道心の中に衣食あり
道心(どうしん)の中に衣食(えじき)あり 天台宗の開祖である最澄(さいちょう)さんの言葉に、次の様なものがあります。 被弘二師。 道弘人。人弘道。 道心之中,有衣食矣。 衣食之中,無道心矣。 世の中には、二種類の先生がいます。 一つは、「道…
ブッダ物語9 養母と尼僧
ブッダの実の母は、ブッダが生まれて7日後に亡くなってしまいました。 私のような父親目線からみると、母親が亡くなってしまい、父親だけで子供を育てることを考えただけで、泣きそうです。 しかし、当時は一夫多妻(いっぷ・たさい)制、つまり、シュッド…
ブッダ物語8 母の死
ブッダは、生まれてすぐに、「天上天下唯我独尊」(てんじょう・てんげ・ゆいが・どくそん)と言い、七歩歩いたとされます。これらは、どちらも伝説なのでしょう。 まず、ブッダは、生まれてすぐ、「天上の世界でも、天の下のこの世界でも、私は最も尊(とう…
ブッダ物語7 アシタの予言
王子が生まれたことで、カピラ城では盛大にお祝いがされました。 また、王子の誕生をお祝いするために、国中からさまざまな人が訪れました。 その中に、未来を見通せる神通力(天眼通/てんげんつう)を持つアシタ(Asita)仙人がいました。 「王子は…
ブッダ物語6 階級制度
ブッダの生涯をお話しするには、必ず、当時インドの階級制度であるカースト制についてお話ししなければなりません。 当時のインドは、カースト制という階級制度がありました。この制度は、現在の私たちのように、勉強していい大学に入り、いい会社に就職した…
ブッダ物語5 母と懐妊
ブッダの母は、マーヤー(Māyā)と言います。 マーヤーは、「不思議な力」(supernatural power)や、「幻」(illusion)という意味です。 仏教の経典などで、「幻」の意味で使われる時は、真実に対する幻で、あまり良い意味…
ブッダ物語4 父
ブッダの父は、シュッドーダナ(Śuddhodana)といい、カピラヴァストゥ(Kapilavastu)という小さな国の王です。 つまり、ブッダは、王子さまと言うことになります。 シュッドーダナの意味は、pure rice(清らかなお米)です…
ブッダ物語3 誕生日
日本では、ブッダの誕生日は、4月8日とされ、ブッダの誕生した姿をかたどった像に甘茶をかけてお祝いをする「花まつり」があります。 また、仏生会(ぶっしょう・え)や灌仏会(かんぶつ・え)などと言われます。 「仏生会」(ぶっしょう・え)とは、読ん…
ブッダ物語2 シッダールタ
シッダールタ(Siddhārtha)は誕生しました。 悟りを開いてブッダ(Buddha)になるまでのシッダールタという名称は、いや、悟った後もなくなった訳ではないのでしょう、「目的を達成した」という意味です。 幼少期の名前ですら素晴らしいで…
ブッダ物語1 十六国
こんばんは。今日から少しずつ、ブッダの生涯を書いていきたいと思います。 紀元前6世紀、現在のインドとネパールの国境に近いヒマラヤのふもとに、シャーキャ(Śākya)族という王族が治める小さな王国がありました。 ブッダはその国の王子として生ま…
どちらが正しいか
こんばんは。 今、新型コロナウィルスの影響により、経済は困窮(こんきゅう)しています。 これ以上の感染拡大を防ぐため、何が何でも接触は控えるべきだ!という意見と、 このままでは、経済が破綻(はたん)する、一日も早くもとの生活に戻すべきだ!と…