Tendai Taishi Written by Seimin Kimura

阿弥陀仏009(ゼロ ゼロ ナイン)【浄瑠璃寺・岩船寺】

Temple

こんにちは。

セイミンです。

今回は、浄瑠璃寺(じょうるり・じ)と岩船寺(がんせん・じ)にお参りしてきました。

もくじ

浄瑠璃寺

まずは、山門をくぐります。


浄瑠璃寺(じょうるり・じ)には、阿弥陀仏さまが9体あります。

まさに阿弥陀仏009!(サイボーグ009😆)

ですから、九体寺(くたい・じ)とも言われます。

拝観料は、400円です。

パンフレット(すべてカラー)が素敵すぎます。

拝観 + パンフレット で、十分に元が取れます。

ちなみに、浄瑠璃寺は、京都のお寺です。

知らんかった〜

奈良と思ってた(笑)。

京都の最南端、奈良との府県境に位置します(木津川市)。

歴史と宗派

宗派は、真言律宗(しんごん・りっしゅう)です。

聞き慣れない宗派ですが、奈良の西大寺(さいだい・じ)を総本山とします。

浄瑠璃寺の名前の由来は、現在三重塔に祀られている薬師如来さまから来ているそうです。

なぜなら、薬師如来さまが住んでいる世界を、浄瑠璃浄土というから。

お薬師さんの住んでる世界 →浄瑠璃世界 →浄瑠璃寺

阿弥陀さまの住んでいる世界は、極楽浄土ですね。

阿弥陀如来【国宝】


阿弥陀堂【国宝】には、9体の阿弥陀さまが祀られています。

なぜ、9体?

『観無量寿経』(かんむりょうじゅ・きょう)というお経には、「九品往生」(くぼん・おうじょう)という教えが説かれています。

「九品」とは、9種類の人間です。

上の上、上の中、上の下、中の上、中の中、中の下、下の上、下の上、下の上の9つの人。

この9種類の人が行く(往生)極楽浄土は、異なります。

ですから、それぞれの世界にいる阿弥陀さまも9人必要なわけです。

で、それぞれ顔がちがうので、質問したら、

違う仏師さんが作ったそうです。

庭園と弁財天


入ってすぐに、目が惹くのは、大きな池。

池の真ん中に、社(やしろ)がある(赤いやつ)ので、そこに弁財天さんが祀っているのかなと思いきや。

弁財天さま【秘仏】は、秘仏で、灌頂堂(かんじょう・どう)という別のお堂に祀らてれているそうです。

三重塔【国宝】


薬師さまをお祀りしている三重塔。

りっぱで、見る価値アリです。

【おまけ】あ志び乃店


浄瑠璃寺の参道には、茅葺屋根(かやぶき・やね)の建物が目を惹きます。

ここは、あ志び乃店(あしびのみせ)さんというお食事処。

無料で、お庭を見せてくれるので、是非立ち寄ってみてください。

もちろん、お食事も出来ますよ。

あ志び乃店さんのホームページはこちら。

岩船寺


続いて、向かうのは、岩船寺。

「いわふねじ」と読んでしまいそうですけど、「がんせんじ」ですから。

浄瑠璃寺からすぐです。

でも、歩くとキツいかも、私はバイクで行きました。

山門で、拝観料500円を払って、参拝します。

こじんまりとした山寺って感じです。

この雰囲気、大好きです。

歴史と宗派

こちらの宗派も、真言律宗、西大寺を総本山とします。

名前の由来は?

聞くのを忘れたので、電話で聞いてみました。

「船」は、すべての人々を救う「船」の意味です。ノアの箱舟みたいな感じ。また、岩船寺の地域は岩が多い地域なので、

岩の船→ 岩船寺

となったそうです。

ちなみに、この地域には、岩風呂がところどころに残っているそうです。

この地域には、昔、多くのお寺があり、たくさんのお坊さんが修行に来たそうで、その岩風呂で、身を清めたそうです。

この話と、ノアの箱舟説がごっちゃになっているそうです。

お寺としては、

すべての人々を救う「船」という意味だそうです。

やっぱ、聞いてみないとね〜。

阿弥陀如来【重要文化財】


本尊には、阿弥陀さまがお祀りしています。

今回は、老僧が丁寧に説明してくれました。

めちゃ、声良いです。ナレーターみたい(笑)。

これ、聞くだけでも拝観料を払う価値アリ。

三重塔【重要文化財】


続いて、三重塔。

何か、お寺の作り全体が渋いです。

秘境って感じ。

三重塔もそんな印象です。

隅鬼(天邪気)【重要文化財】


そこで、今回一番目を惹いたのが、塔を支える鬼です。

めちゃかわいい!

隅鬼(すみおに)と言うそう。

唐招提寺にもあるそうです(今度見に行こ〜)。

別名「天邪気」(あまのじゃく)。

ていうか、「あまのじゃく」って読むんや〜(驚)

漢字勉強しよ…

天邪鬼は、四天王さんの下で、潰されている鬼さんです。


一般には、「人の意に逆らう邪鬼とされている」そうです。

つまり、人の言うことを聞かない奴ですね。

思い当たる点が…

まとめ

今回の参拝は、静かなイメージでした。

京都や奈良には、たくさん大きなお寺がありますが、

静かな山寺を楽しみたいなら、今回紹介した2つの寺は最高ですね。

では、また!